3歳まで甘いものをなるべく与えない意味

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3歳まで甘いものをなるべく与えない意味

3歳までは甘いものは与えないように心がけ、新しい食べ物を食べた時には「よく食べたね!」とおおいにほめて、味覚の幅を広げていきます。子どもは離乳食を経て3歳ぐらいまでの間に、新しい味にふれ、食べられるものが増えていきます。乳歯が次々に生え、嚙めるものが増えることも一役買っています。3歳になるころには、刺激の強い特殊なものを除いて、ほぼ大人と同じ食べ物が食べられるようになります。ところが、お菓子なら食べるとか、甘い味にすると食べるからと、徒どもが好むものだけ与えると「ご飯と甘い卵焼きとかぼちゃしか食べない」など、困ったことが起こります。親が3歳までは「甘い物は与えない」と決心して育てた子どもは、いろいろな食材を食べるので、食の悩みが少なくて済むのです。
甘い物好きの野菜嫌い
野菜には、ご飯や肉、魚ではとりにくい食物繊維やビタミン、ミネラルが入っているため、好きになってほしい食べ物です。ところが、味を覚える大切な時期に甘いものの味を覚えると、野菜などのおいしさを受け入れなくなってしまいます。「チョコレートの味を覚えたその日から、野菜を食べなくなった」という話を聞くほどです。もしも、野菜嫌いになってしまったら、野菜をさわらせたり、いっしょに料理をしたり、野菜と仲良しになるチャンスをたくさんつくりましょう。根気よく続ければ、必ず食べるようになります。
毎日の食事で素材の味を教える
素材のよい味を教えるタイミングは生まれてから9歳ぐらいまでといわれています。子どもに素材の一番おいしい味を提供するには、「旬のものを新鮮作りたてのまま」が必須条件です。おいしいものには、子どもは必ず飛びついてきます。「今日のご飯、いつもよりおいしい」とか、「今日のきゅうりは特別うまい」とか、大人以上の味覚の鋭さをみせます。素材そのものを食べさせたいもう一つの理由は、成長期の子どもに十分に与えたいタンパク質が素材そのままの肉や魚に多いからです。部位にもよりますが100gの豚肉には、20g前後のタンパク質が入っています。それに比べ、子どもの好きなウインナー、ミートボール、メンチカツなどの加工食品には約半数の10g前後しか入っていません。そのうえエネルギーが高いのです。子どもたちのお弁当をみると、ウインナー、ミートボールが定番です。これらは素材の味ではなく調味料の味です。
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|Posted 2019.9.13|