スポーツ用マウスピースとは、スポーツ中のケガから歯や体を守るために装着するマウスピースになります。
スポーツ中は、対戦相手との衝突やボールや道具が当たることで歯が折れたり欠けたりすることがよくあります。マウスピースを使用することで歯を衝撃から守ることができます。
マウスピースの効果をフルで発揮するためには、口に合ったものを使わなければいけません。
市販のものでご自身で合わせて作るものや既製品のものもありますが、歯に合っていないマウスピースを使い続けてしまうとスポーツパフォーマンスが落ちる場合があります。
またマウスピースを噛みしめる力は強く、使用中に摩耗しやすいため定期的に歯科医院でチェックしてもらうようにしましょう。
競技中はボールや相手と衝突しやすい前歯にトラブルが起こる可能性が高くなります。
マウスピースを使用して歯をカバーすることで、歯のトラブルを防ぐことができます
スポーツ中や筋トレ中は無意識に食いしばってしまいます。
そのため、奥歯は摩耗したり欠けたりする危険性が高くなります。
最悪の場合、歯が大きく割れてしまうと歯を抜かなければならなくなることもあります。
マウスピースを使用することでそのリスクを軽減することができます。
歯は硬くとがっているため、競技中に唇や舌を切ってしまうおそれがあります。
マウスピースを装着して歯を保護することで、口の中の粘膜が傷つくのを防止できます。
スポーツで体がぶつかって衝撃が加わったとき、頭へ振動が伝わり脳震盪を起こす危険性があります。
ボールや相手との接触で顎に強い衝撃が加わると、顎にヒビが入ったり顎関節が損傷を受けたりする場合があります。
マウスピースで顎を保護すると、顎にかかる衝撃を和らげて顎の損傷を防止できます。
マウスピースを装着して噛みしめることで左右の顎が安定します。
その結果、全身のバランスが整い、スポーツパフォーマンスを向上させ力を最大限発揮することができます。
マウスピースは歯に密着するため唾液による自浄作用が低下します。
そのためマウスピースをつけたまま糖分が含まれるスポーツドリンクなどを飲むと、歯の周りが砂糖で満たされた状態になり虫歯のリスクが高まります。
スポーツドリンクを飲んだあとはマウスピースを外してうがいをし、軽くマウスピースも洗うようにしましょう。
口の中は細菌が多いため、マウスピースを使用したあとに洗わないまま放置すると、菌が繁殖します。
使用後はきちんと洗い、清潔な状態を維持するように心がけましょう。
口に合っていないマウスピースを使い続けると、マウスピースのふちが歯茎に当たり歯茎が痩せてしまう可能性があります。
ご自身で型をとって作るマウスピースで特に起こりやすく注意が必要です。
マウスピースの素材は熱に弱いため熱湯につけると変形します。洗うときは熱湯を使わないようにしましょう。
また、屋外のスポーツでは直射日光のあたるところは避けて、日陰に保管するように気をつけましょう。
使用期間が長くなると、摩耗や経年劣化により適合が悪くなってしまうことがあります。
個人差はありますが1〜2年で作り直しになるケースもあるため、定期的な検診で合わせてチェックをしてもらうようにしましょう。
必要に応じて作り直しをお勧めすることもあります。
スポーツ用マウスピースは「エチレン酢酸ビニル樹脂（EVA樹脂）」という柔らかい樹脂でできています。
ゴムのような弾力を持ち、クッション性が高く力を加えても反発して元に戻るという性質があります。