「うちの子はこれが嫌い」と言わないで!
大部分の子どもは、はじめての味にとても慎重です。「新奇恐怖(ネオフォビア)」という言葉があるほど、新しい食べ物は怖いのです。食べないからといって、「うちの子はこれが嫌い」と決め付けないでください。「また今度食べようね」とやさしく声をかけ、無理強いせず、次のチャンスを待ちましょう。「何か(誰か)につられて食べてみたらおいしかった」と、いつの間にか、。大好きな食べ物になっていることだってあります。2〜3歳までは食べなかったものも、5歳くらいになると"食べなければならない"と子ども自身が思うようになり、チャレンジする姿をよく見かけます。大人は子どもの育ちを信じ、特別扱いせず、家族と同じ食事を囲みながら、さりげなく食べれるよう応援します。
だしのうま味は子どもの大好物
赤ちゃんに昆布とかつお節で撮ったダシをあげると、ゴクゴクといままで見せたことのないような表情で飲みます。おいしさがわかっているのでしょう。これで野菜を煮てあげると、野菜ひとつひとつの本当の味に出会うことができます。子どものからだは腎臓の機能などが未熟ですから、薄味(うすあじ)でなければいけません。本物のダシの味になじませた子どもは、濃い甘味など強烈な味を好みません。そうして育てた子どもはジャンクフードなどを好まないと私たちが行ったアンケートの結果からもわかっています。ダシの味に慣れさせることで、こってり味ではなく和食を好む大人に成長することが期待できます。
はじめての味にチャレンジした子の反応
昆布だし:特段嫌がる感じ無し。ときおり喜ぶ表情。母乳の味に近いのか
母乳:しっかり飲む。「やっといつものが来た」と安心した表情
プレーンヨーグルト:口の中にすこし含んで味を確かめてから吐き出した。
がっかりした様子。3ヶ月後には好きな食材になった。
レモン水:口に入れてもすぐに唾液といっしょに吐き出す。
口に入れた瞬間に酸っぱい表情をする。
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個別ページへ|Posted 2019.10.5|