歯の根面の虫歯にご注意を
加齢や歯周病により歯ぐきが下がると、歯の根が露出してきます。見かけも気になるところですが、それ以上に問題なのが、歯の根の表面はとても虫歯になりやすいということです。噛むところの歯はピカピカなのに、根元が虫歯になってポキリと折れてしまうかもしれません。せっかく残せていた歯を失いかねない、根面う蝕について、今回は注目していこうと思います。
まず、なぜ根面は虫歯になりやすいかですが、歯の噛む部分はエナメル質という組織に、歯の根面はセメント質という組織に覆われているのですが、根面のセメント質というのは非常に薄く、薬用オブラートと同程度の20ミクロンほどしかありません。そのためセメント質は細菌の出す酸によりたやすく溶かされてしまい、すぐに内部の象牙質という組織が露出してしまいます。さらに悪いことに、象牙質はエナメル質よりも酸に弱く、エナメル質では溶けはじめなかったレベルでも、象牙質は溶けはじめてしまうのです。そのため、根面はすぐにセメント質が破壊されて内部の象牙質が露出し、象牙質は歯の成分が溶け出しやすい性質があるため、噛む面は虫歯ひとつないのに、気づかないうちに根面が虫歯になっているというケースがおこりうるのです。
虫歯を予防するためには歯磨きによるプラークコントロールが最も大切ですが、根面う蝕に限って言えば、大元の原因は歯ぐきが下がることです。そのため、一番の予防は歯ぐきを下げないことになるため、歯周病の治療がとても大事になってきます。歯周病の治療で最も大事なのは、歯科医院にメインテナンスに通って、定期的な歯周病の検査とクリーニングを受けることです。また、歯磨きの際に力を入れすぎていると、かえって歯ぐきを痛め、歯ぐきが下がる原因となるため、歯ぐきを傷つけずに丁寧に磨く方法を歯科医院で教えてもらいましょう。また、歯と歯の間のお掃除も忘れてはいけません。根面の虫歯は歯と歯の間の根本まわりから生じることが多いため、歯茎が下がる前はデンタルフロス、下がった後は歯間ブラシでプラークを落としましょう。
歯茎が下がって根面が見え始めたら、「年だから仕方ない」で終わらせずに、ぜひ歯科医院を受診して、新しいお口の状況に合った予防の戦略を歯医者さんと一緒に考えていきましょう。
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|Posted 2020.10.17|