歯みがきの話ばっかりされるんです

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歯みがきの話ばっかりされるんです

歯周病が気になり、歯科医院に通い始めたはいいものの、歯みがきの話ばっかりされる、という経験はございませんか?歯みがきなんてできているのだから、あらためて教えてくれなくても、と思うに違いありません。
しかし、歯周病の予防、そして治療には定期的な歯周検査と継続的なプラークコントロールが不可欠なんです。プラークを患者さんが効率的に除去できるようになってもらうために歯みがき指導を繰り返すんです。
歯周病は「歯肉炎」と「歯周炎」に分類されます。歯に付着したプラーク(細菌のかたまり)により歯ぐきに「歯肉炎」が引き起こされ、患者さんごとのリスク因子(喫煙、糖尿病、歯ぎしり、ストレスなど)が長期的に影響して歯の周りの組織が破壊されると、「歯周炎」に分類されます。歯周炎の進行スピードは個人差が大きいことで知られています。
歯周炎は一般的に歯肉炎から進行すると考えられていますので、プラークを除去して歯肉炎を起こさせないことが予防の基本です。口のなかの細菌群は、細菌同士が強固にくっついて歯にへばりついて生きのびる特殊なタイプのため、物理的(機械的)な口腔清掃がもっとも効果的です。
プラークの除去とは、「プラークコントロール」のことです。実際1980年代から、歯周病の予防と治療にはプラークコントロールが必須と認識されていました。ただ、厚労省の調査では、日本人の歯みがき回数は年とともに増えているものの、歯周病にかかっている人の割合は減少していません。
これを言い換えれば、歯みがき回数は増えてもプラークがうまく除去できていないということです。おそらく、論文の「tooth brushing」を「歯みがき」と翻訳したことも大きな理由で、今なら、プラークの除去が大切なことを意識してもらうために、「歯みがき」ではなく「プラークコントロール」と言うべきでしょう。
歯みがきについてお話しすると、「きちんとできています」と言う方が多いです。しかし、実際にお口を見てみると、プラークが落とし切れていないことがほとんどです。染色液で歯を染め出してもらうこと、ありますよね。あれは、プラークの付着状況を見て、ご自分のプラークコントロールの弱点ーうまくみがけていないところを確認してもらうためのものです。特に、歯ぐきの溝のまわりや、歯と歯のあいだのプラークを除去するのは難しく、歯間ブラシやフロスを使う必要があります。
歯はもともと、お茶わんみたいにツルツルしています。ですが、プラークが付着していると、舌で歯を舐めた際にヌメヌメとします。みがけているかどうかをご自身で確認するには、歯を舐めて「舌でチェック」してみてください。「この舌触り、キモチ悪いなあ」と感じていただけるようになれば、歯みがきのモチベーションも上がることでしょう。
数年前、横浜で起きたマンション傾き事件では、土台工事の手抜きが発覚し社会問題になりました。歯科医院で定期的な検査を行い、繰り返し歯のみがきかたを指導するのは、歯の土台を保守・点検しているとお考えください。もしそうした指導をせずに歯科治療のみを行うとしたら、原因が取り除かれていないため、歯周病は悪化や再発を繰り返します。
プラークコントロールは歯科医療の根幹をなすものですので、歯みがき指導を熱心に繰り返すのは、本当にあなたのお口の健康を大事にしていることの現れなんです。
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|Posted 2019.4.26|