歯を残す最後の切り札、根っこの治療について
歯の根っこの治療がどういうものか、皆さんご存知でしょうか。根っこの治療とは、歯の奥深くまで虫歯が進み、歯の神経にまでばい菌が入ってしまったり、根っこの中が膿んでしまったときに、歯を救うために行う治療です。この治療の肝は、歯の中で繁殖した細菌を追い出し退治することなのですが、残念ながら現在のところ、「これをすれば確実に治る」という方法は開発されていません。そしてさらに治療を困難にしているのは、相手が細菌のため、退治できたかを目で見て確認ができません。このような不利な条件下で、何とか細菌を減らして炎症を止め、治癒に導くための治療が根っこの治療です。それでは、もう少し治療の内容を細かく見ていきます。
まず、歯の中には神経が存在するのですが、虫歯が大きく神経が細菌に感染してしまった場合は、その神経を取り除き、神経の通る細い管の中を掃除していきます。小さな歯の中の細い管をきれいに掃除することは非常に難しく、また、治療後に歯を長く使い続けるためには、歯質をできるだけ多く残し、その歯の耐久性を維持することも重要であるため、慎重で丁寧な処置が求められます。治療の合間には薬剤を1週間ほど管の中に入れて、細菌を減らす必要があります。そのため、ササッと簡単に終わるわけにはいかず、数回通っていただく必要があります。そうして数回管の中の掃除をして、十分に殺菌ができたところで、新たな細菌感染を防ぎ、残った細菌が身動きできないよう、空洞になった管の封鎖のためゴム状の詰め物をします。この治療がうまくいき、細菌の活動を封じ込めることに成功すると、患者さんの自然治癒力によって治っていきます。
神経をとる治療よりもさらに難易度が高いのが、根っこの治療の再治療です。歯の中に神経があると、細菌と戦う免疫力が働くため、細菌の活動が制限されます。そのおかげで汚染は広範囲には及ばず、掃除も殺菌もしやすいことが多いです。しかし、一度神経を取ってある歯は免疫力が働かないため、細菌が思う存分暴れ、蔓延しています。さらに、かぶせ物を外さないと治療ができないため外す際に歯を削らなければいけない場合がある、元々入っていた古いゴム状の詰め物をしっかり取り除かないと治療が始められない、神経を取った際に管の中をすでにいくらか削って歯質が減っているのでむやみに掃除ができない、など、治療のハードルが格段に上がってしまっています。こうした事情があるため、根っこの再治療の場合は病気が治る程度まで細菌を減らせない場合があるのです。
このように、根っこの治療は大きく傷んだ歯を残せる最後の手段ですが、非常に治療が難しく、再発することも少なくありません。虫歯は早期発見、早期治療が重要であるため、定期的に歯科医院にメンテナンスに通い、普段から虫歯予防を心がけていきましょう。
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|Posted 2021.1.15|