言葉の発達
言葉の発達は、まず母親と他人の声を聞き分けることから始まると言われています。1歳を過ぎる頃から1語文(ブーブーやワンワンなど)がみられ、2歳6ヶ月頃には時制の使い分け(現在、過去、未来)ができるようになり、3歳頃には文章構成としての話しが可能になります。3歳を過ぎる頃から言語の理解(800語程度)や言葉の表現(500語程度)が著しく増加しますが、歯や口の発育とも大きく関係します。
3歳頃乳歯が生えそろい、歯並びや咬み合わせが完成します。それ以降、永久歯が生え始める6歳までは、歯並びや咬み合わせに大きな変化が生じないことから、構音機能の発達が可能となります。構音(医学用語であり、一般には発音の操作という)するためには、肺から呼気を出し、喉の声帯を震わせ、音のもとを発生させます。そして、その音を、舌・歯・唇・頬を使って様々な音に加工して外に出します。構音は5歳頃にはほぼ完成しますが、女児は男児より早く完成します。3歳から5歳という時期は、本来、歯並びや咬み合わせの安定期です。その時期に何らかの問題が生じると、言葉の発達に大きく影響することは想像にかたくありません。
その何らかの問題とは、どのようなものでしょうか。まず、舌小帯の付着位置の異常です。言葉の発達という面では注意が必要になることもありますが、基本的には神経質になることはありません。しかし、舌の癖では、開咬(咬み合わせた時、前歯にすき間がある状態)がみられ、口唇閉鎖力が弱くなるため、発音への影響が大きくなることがあります。
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個別ページへ|Posted 2018.2.4|